LUCKAND GALLERY, CAFÉ & BAR

EXHIBITION

2019.01.08 TUE - 2019.01.20 SUN

「カリグラム100 ー アポリネールの造形詩 ー」

展示者

原詩:ギョーム・アポリネール
協力:『アイデア』
企画・制作:川北奈津、松川祐子、永原康史
造形詩訳:永原康史

 

概要

ぼくは未来にギョーム・アポリネールの
かつて戦にいき 至るところにあるを得た アポリネールの物語を遺す
後方の倖せな町々に
世界のあらゆる場所に
鉄条網のなか 地団駄踏んで死んだ者らのうちに
女たちのなか 大砲のなか 馬たちのなかに
天頂に 天底に 東西南北に
そしてあの野営の 比ぶもなき感激のうちにあるを得た アポリネールの物語を
(アポリネール「戦争の驚異」より 飯島耕一訳)

 

フランスの詩人であり美術批評家のギョーム・アポリネールは、1918年4月、詩集『カリグラム 平和と戦争のうた(1913ー1916)』において言葉を形象化した造形詩を発表し、20世紀前半のアヴァンギャルド運動に大きな影響を与えました。その『カリグラム』刊行、そしてアポリネール逝去から、100年がたちます。
今回、その造形詩を永原康史が日本語化。デザイン誌「アイデア No.384」(2018年12月10日発売)での発表を機に、作品の展示とポエトリーリーディングの会を LUCKAND –Gallery Cafe&Bar– にて開催します(イベントの詳細は以下URL)。
http://place.luckand.jp/exhibition/20190119/

 

会期

■2019年1月8日(火)〜2018年1月20日(日)
OPEN : 11:30 – 21:30(21:00 L.O.)*日祝11:30 – 20:30(20:00 L.O.)
(*1月15日(火)のみ16:00まで)
*入場無料(ワンオーダー制)

 

プロフィール

【ギョーム・アポリネール Guillaume Apollinaire(1880–1918)】
フランスの詩人、作家、美術批評家。イタリア、ローマに生まれる。評論集『キュビズムの画家たち』(1913)でキュビズムを先導したことで知られる。奔放な性格で芸術家仲間にも人気があり、恋に浮名を流した。悲恋に終わった画家マリー・ローランサンとの恋は有名で、自らも「ミラボー橋」という詩に綴り、今もシャンソンに歌われる代表作となった。詩集に『アルコール』(1913)、『カリグラム』(1918)。戯曲『ティレシアスの乳房』(1917-8)では、シュルレアリスムという言葉を考案した。

 

【永原康史】
グラフィックデザイナー。多摩美術大学情報デザイン学科教授。電子メディアや展覧会のプロジェクトも手がけメディア横断的なデザインを推進している。主著書に『インフォグラフィックスの潮流』『日本語のデザイン』『デザイン・ウィズ・コンピュータ』。監訳にオットー・ノイラート『ISOTYPE』、ジョセフ・アルバース『配色の設計』がある。